吃音に対する認識を変える【庭に生える雑草という考え方】
こんにちは!N基地です。
今回はこちらの記事で紹介した、
【庭に生える雑草】という吃音に対する考え方を書いていきたいと思います!
吃音は強引に治せない
まず、吃音に対する正確な知識として、吃音は強引には治せない、ということをお伝えしておきます。
例えば、PCなどを使っていて壊れてしまった!
…といった場合、その壊れた原因のシステムなのか、それとも部品なのか…それを修理さえすれば、一瞬でそれまで使っていたように使えますよね?
吃音に対してこのような認識は間違いです。
吃音はある特定の薬を飲んだり、訓練をするだけでは治りません(例外はありますが)。
吃音者の方は「どもること」に対して過剰な意識を向けています。
この「どもること」を庭に生えた雑草として認識してください。
吃音を治そうとしない
さて、「どもること」に対して「庭に生えた雑草」と認識してもらいました。
あれ?ちょっとまてよ!!吃音を治そうとしないってどゆこと!?
…と思われた方、いると思います。
これ、結構吃音治療の真理だと私は考えているのですが、吃音治療の最大の目的は、
吃音を治そうとしない
これに尽きると思われます。
この理由を、「庭に生えた雑草」という考え方とともに、詳しく解説していきます。
さて、まず貴方様にやってもらいたいことがあります。
庭を想像してください。
大きな庭でもいいですし、小さな庭でもいいです。犬小屋があってもいいです。
そしてその庭に枯葉を何十枚も捨ててください。
小石も捨ててください。
想像しましたか?
ではつぎに、その庭に雑草を生やしてください。
目安は、半日引っこ抜く作業をすれば庭がきれいになるなという程度に。
しましたか?
さて、では本題です。
その庭をめっちゃくちゃキレイにしましょう。
…といった場合に、庭をきれいにする作業として、
・枯葉をほうきで掃く
・小石を集めて捨てる
・雑草を引っこ抜く
・引っこ抜いた雑草を捨てる
…というのがあげられます。
さて、もうお分かりになりましたか?
そうです、庭をきれいにするというのが目的の場合、雑草を引っこ抜くという行為はたんなる作業です。これに意識を異常に向ける人なんていません。なぜなら庭をきれいにするのが目的なのだから、作業の一つである雑草を引っこ抜くという行為のみに意識は向けません。全体的に意識を向けるはずです。
つまり、
ある大きな一つの目標を打ち立て、そこを目指していく過程で吃音は無くなっている
ということです。
ですので、「吃音をなくすこと」を大きな目標にしてはいけません。それでは吃音にとんでもない意識を向けることになります。
吃音を意識しなくなるような大きな目標を打ち立て、そこに向かっていけばいいのです。
これが【庭に生えた雑草】という考え方です。
終わりに
ちょっと最後駆け足になってしまいましたが、とにかく吃音治療は吃音を治そうとしないことが良いと思われます。
少しわかりにくかったかもしれませんが、一人でも多くの吃音者の方が改善されることを祈っております。
それでは次回!
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